1. まず用語整理:「電子たばこ」と「加熱式たばこ」は別物

日本で“電子タバコ”と呼ばれがちですが、実際には大きく2系統あります。

  • 電子たばこ(リキッド式):液体(リキッド)を加熱して蒸気を吸うタイプ
  • 加熱式たばこ:たばこ葉(スティック等)を加熱するタイプ

規制や流通も別なので、「日本製」を探す前にここを混同しないことが重要です。 city.shinagawa.tokyo.jp


2. 「電子タバコ 日本製」で検索する人の本当の目的

この検索は、だいたい次のどれかです。

  1. 日本製=安全・品質が高いはず(事故や粗悪品が怖い)
  2. 日本製=成分表示が明確なはず(何が入っているか知りたい)
  3. 日本製=偽物が少ないはず(人気商品のコピーが多い)
  4. 日本の法律に合っている製品が欲しい(違法・グレーを避けたい)
  5. 国内サポートが欲しい(初期不良や使い方)

この“安心を買いたい”意図は合理的です。ただし、ここから先は現実の供給構造と法規制が効いてきます。


3. 結論:日本で「日本製」と言いやすいのは主に“ニコチン0のリキッド”

3-1. デバイス本体(使い捨て含む)は海外製が主流

電子たばこ(ベイプ)産業の製造拠点は、中国(特に深セン周辺)にサプライチェーンが集積してきた歴史があります。世界の設計・製造が深セン周辺に集中している、という報道もあります。 卫报+1

したがって、「日本製デバイス」を探しても “日本ブランド風に見えるが、製造は海外” というケースに当たりやすいです。

3-2. 一方で“国産リキッド(ニコチン0)”は実在する

日本国内で「国産(日本製)」を明確に打ち出しているリキッドメーカーは存在します(例:国内工場生産を掲げる企業)。 bi-so.jp+1

つまり、「日本製=ニコチン0のリキッド」 という形が、いちばん現実に近い到達点です。


4. 日本で“ニコチン入り”がややこしい理由(ここが最大の誤解ポイント)

「日本製の電子タバコ=ニコチン入りを想像」して検索する人もいますが、日本では事情が違います。

  • 厚生労働省は早くから、ニコチンを含む電子たばこ製品は薬事法(現・薬機法)上の承認が必要で、当時(少なくとも公表時点で)国内で承認された製品はないという趣旨を示しています。 厚生劳动省
  • 自治体の整理でも、日本国内で流通している電子たばこはニコチンを含まないという説明がされています(ニコチン含有リキッドは薬機法上の扱いとなり、許可されたものがない、というロジック)。 city.shinagawa.tokyo.jp
  • さらに、医薬品医療機器総合機構(PMDA)の輸入手続きQ&Aでは、ニコチンを含有する電子たばこ用カートリッジ/リキッドは法律上「医薬品」に該当する旨が明記されています。 pmda.go.jp+1

要するに、日本で「日本製の電子タバコ」を探している人が、もし“ニコチン入り前提”なら、まず前提を修正する必要があります。


5. 「日本製」をうたう商品を見分けるチェックリスト(だまされやすい所だけ)

5-1. 「日本製」と「日本ブランド」「日本仕様」は別

  • 日本製(Made in Japan):製造が日本国内
  • 日本ブランド:企画・販売元が日本でも、製造は海外の可能性
  • 日本仕様:説明書や表示が日本語でも、製造は海外の可能性

5-2. 表示で最低限見るポイント

  • 製造者/販売者の会社名と住所が明確か
  • ロット番号や製造管理があるか
  • リキッドなら、成分(PG/VG/香料など)の説明があるか
  • 誇大表現(「完全に無害」「健康になる」)がないか

6. 安全面:充電まわりは「PSE(電気用品安全法の適合表示)」を要確認

電子たばこ本体そのものが電気用品安全法の対象かどうかは商品形態で変わり得ますが、少なくとも ACアダプター等の電源部品が規制対象になる典型例は、経済産業省の手続き説明でも示されています。 meti.go.jp
また、電気用品を販売・陳列する場合にPSE表示が必要になることは、経済産業省資料でも整理されています。 meti.go.jp+1

購入者目線では、次だけでも事故リスクは下げられます。

  • 付属または推奨の充電器が、国内流通の安全要件を満たしているか(表示を確認)
  • 異常発熱・異臭・膨張があれば使用中止

7. じゃあ「日本製にこだわる人」はどう選ぶのが現実的?

結論はこれです。

  • デバイス本体を“日本製縛り”で探すのは難易度が高い(情報が濁りやすい)
  • こだわるなら、現実的には
    1. 国産(日本製)ニコチン0リキッドを選ぶ bi-so.jp+1
    2. デバイスは製造国よりも、安全表示・販売者の責任範囲・サポート体制で選ぶ
    3. “日本製”表記は、住所・企業実体・製造管理までセットで確認する

よくある質問(FAQ)

Q1. 日本製の使い捨て電子タバコはありますか?
A. 「日本ブランド」は見つかっても、「日本国内で量産製造」と断言できる商品は探しにくいです。表示の会社住所・製造者情報を必ず確認してください。

Q2. 日本でニコチン入り電子タバコ(リキッド)は買えますか?
A. ニコチン含有のリキッド/カートリッジは薬機法上「医薬品」扱いという整理があり、国内で承認された製品がない旨の注意喚起もあります。 厚生劳动省+2pmda.go.jp+2

Q3. 加熱式たばこと電子たばこ(リキッド式)は同じですか?
A. 仕組みも規制も別物です。混同すると、探している「日本製」がズレます。 city.shinagawa.tokyo.jp

Q4. PSEマークはどこを見ればいい?
A. 充電器(ACアダプター等)など電源側に関係します。対象・非対象の考え方は経済産業省の手続き資料が参考になります。 meti.go.jp+1


まとめ(この検索の“真相”)

  • 「電子タバコ 日本製」は、安心と合規を求める検索
  • ただし現実には、デバイス本体は海外製が主流になりやすい 卫报+1
  • 日本で「日本製」と言いやすいのは、主に ニコチン0の国産リキッド領域 bi-so.jp+1
  • ニコチン入りは日本では薬機法上の扱いが強く、前提を誤ると商品選びが崩れる pmda.go.jp+2city.shinagawa.tokyo.jp+2
  • 最後は「製造国」より、**表示・責任主体・安全(特に充電周り)**で判断する meti.go.jp+1